本場ミラノのオッソブーコ
2011年 02月 13日
ミラノは都会ゆえ、スタイリッシュなレストランやバー、全国各地の郷土料理店も多く、地方を訪れた時よりも食の選択肢は多いのですが、言いかえればそれは郷土料理のお店は探して出掛けなければならないということでもあります。
イタリア料理は地方料理の集合体であることは、今では皆さんご存じのこと。当然都会のミラノにも郷土料理は存在します。
訪れたのはAntica Torattoria della Pesa アンティカ・トラットリア・デッラ・ペーサ。
創業は1880年。もちろんお店情報は池田さんのご本から。
クラシックで落ち着いた雰囲気の店内では、きびきびとしたカメリエーレが忙しそうに動き回っています。
対照的に、年齢層弱冠高めのお客はゆったりと楽しそうに食事をしていて、何ともいえない大人な良い雰囲気。これは期待できそう♡と内心思いながら、何品かオーダーしました。
カルチョフィのサラダ、ブレザーオラ(ロンバルディアの塩漬け牛肉のサラミ)、白トリュフのタリオリーニ、ミラノ風カツレツ、オッソブーコ、バカラのトマト煮込など。
まず気が利いてるなと思ったのは、白トリュフのタリオリーニのタイミング。
日本人はシェアして食べるのを十分ご存じのようで、サラダ、ブレザオーラと共に前菜のタイミングで出してくれました。
なんせこの一皿、本場イタリアとは言えちょっと思い切りの要るお値段なので、当然一人一皿は無理。少しずつみんなで食べようと思っていたことをベテランカメリエーレは察知して、最初に持って来てくれたようです。
お愛想笑いなどせず、淡々と仕事をこなすプロフェッショナルなカメリエーレ、格好いい♡
そしてこの日私が一番感激したお料理がこちら。オッソブーコとミラノ風リゾット盛り合わせ。
オッソブーコは子牛の骨付きすね肉の煮込みで、骨の中の髄も一緒に食べます。リゾットはサフランで黄金色に染まったミラノと言えばこれ、の1品。
柔らかく煮込まれた肉と美味しいブロード(ブイヨン)をたっぷりと吸い込んだリゾットは、素晴らしく美味しくて、今思い出しても生唾がごっくんです(笑)
この後、Dolceのザバイオーネもしっかりいただき、地元のワインSan Colombanoでいい具合に酔っぱらって、ミラノの夜は更けていったのでした。
また行きたーい!
Antica Torattoria della Pesa
Viale Pasubio, 10 MILANO
TEL 02-6555741